
バンフはどこにある?
交通手段
バンフは、日本から汽車やトロッコで行けるような所ではない。飛行機でカナダのカルガリー空港まで飛び、そこからExpress Busに乗る。それで着く。
カルガリー空港からバンフまでは、BREWSTER TRANSPORTATIONという会社のバスが出ている。片道$33.00($1=90円位かな)。
バンフには何がある?
カナディアン・ロッキーの中に存在し、そのため、風光明媚な山々の景色や、冬にはスキーが楽しめる。有名な湖が数多く存在し、観光客を惹きつける他、本場のラフティングも味わうことができる。その模様はこれから紹介する。
行き方体験記
我々は一台のレンタカーを借り、軽快なFMサウンドを聴きながら、目的地へと向かった。カナダのFMはセンスの良い音楽を絶え間なく流している。そのサウンドも、市街地を離れると聞こえにくくなり、山々の谷間を車が走るようになると、全く聞こえなくなった。そして、自然の音が聞こえるようになった。
その日は良く晴れており、山の稜線がくっきりと見えた。大自然の懐に、我々は無謀にも飛び込んでいくように感じられた(ハードボイルドに攻めた)。
車内ではワイワイと楽しく会話が弾み、それほどの時間を感じずに目的地に到着した。
ちなみにここで紹介しておくが、その時一緒にバンフに行ったメンバーは、バンクーバーで同じ語学学校に通っていた人達である。学校の授業を何日か休みを取って、みんなで発作的にバンフに来てしまったのだ。偶然のメンバーであったが、以前から知っていたような親しみのあるメンバーでもあった。出会いは本当に奇跡だ。そして、偶然の中にも必然性を感じてしまう。
限られた人生の中で、出会える人なんて僅かなもんだ。遠い異国の地で出会った奇跡の人達と、僕はいつの間にかバンフにいた。
レイク・ルイーズに似た湖は日本に存在しない。写真を見ていただけば分かると思いますが、夢の世界の中の湖のようです。文章では説明できませんが、とにかく純粋に感動しました。人の心を揺すぶる風景がここにありました。
我々はその湖で手漕ぎボートを借りて、湖面上を散歩しました。オールは一人一本なので、二人以上で息を合わせて漕がないと真っ直ぐに進みませんでしたが、それでも良い思い出になりました。Lake Louiseに行ったら、ぜひボートを借りて漕いでみましょう。
Moraine Lake(モレイン・レイク) 体験記
Sulphur Mountain(サルファー・マウンテン)
体験記
RAFTING(ラフティング)
体験記
これを読んでいる方も、もしバンフに行くことがあったら、ぜひラフティングをした方がいい。いや、すべきだ。しなくてはならない。まだまだ書きたいことはあるが、この辺でラフティングについては終わりにしておく。
行き方
モレイン・レイクはレイク・ルイーズのすぐそばにあるので、よくレイク・ルイーズの帰りに寄られるところである。
レイク・ルイーズの方が知名度は高く、この湖で足を止める人はそれほど多くないが、正直な感想として、ぼくはこの湖の方が好き。レイク・ルイーズよりややこじんまりとしているが、完成された美の世界がある。
行き方はレイク・ルイーズと同じ。
我々はまずレイク・ルイーズに行き、その帰りにこの湖に立ち寄った。この湖は、平らなところから見ても、あまり感動を味わうことはできない。じゃあどこから見るか。上からです。MORAINE LAKE LODGEというレストラン・売店・土産屋の横の方に、ゴツゴツした岩が積み重なった小高い山がある。そこを這って登れば、極上の景色を見ることができる。我々はそこに這って登って、記念写真を撮った。エメラルドグリーンの湖面に迫力のある山々を背景として、素晴らしい写真ができた。イメージスキャナをいつか(20年後くらい先)に購入するので、その時にはそこで撮った写真を掲載します。
地球にはまだまだ奇麗なところがあるもんだと、やや呆然となりました。
そこには、ロッジが一つしかなかったので、物価が恐ろしく高かった。独占状態だからだ。基本的に貧乏旅行をしていた我々は、その価格に怖れをなし、食事もせずに帰ってきた。でも、あの景色に出会っただけで満腹だったもんね(強がり)。
行き方
バンフ市街地からすぐに行くことができる。市街の中央にあるBANFF AVENUEを真っ直ぐ走り、Bow Riverを渡り、MOUNTAIN AVENUEに入り、上り切ったところ。車があればすぐだが、歩いてはいけないと思う。微妙な距離にある。いずれにせよ、レンタカーは便利だ。
サルファー・マウンテンには、ゴンドラ・リフトに乗って登る。当然の如くお金を取られるが、学生は割引が効く。僅か数分で山頂に到着する。そこでも十分によい景色だが、さらによい景色を楽しみたかったら、観光客用にしっかりと作られた歩道を歩いて(走ってもよいが、酸素が薄い)登る。ほとんどの観光客がさらに上へと歩いていく。
正真正銘の山頂に着くと、下界のバンフ市街地が奇麗に見える。写真でも少し写ってますが、山々の間の集落といった感じに見えます。
ここもバンフではかなり有名なところで、最近日本で放映したカナダのことを紹介したテレビ番組にも出ていました。
我々が行った時は、8月の夏真っ盛りでしたが、そこはかなり風が強く、寒いくらいでした。冬にはかなり寒くなると予想されます。冬に行く人はどうぞ気を付けて。
ラフティングとは?
ラフティングとは簡単に言えば川下りのこと。ゴムボートで激流を下って、そのスリルを楽しむ狂乱的スポーツ。最近日本でもラフティングができる川があるが、カナダ・バンフはそのメッカと言える(勝手に言っている)。
How To Raft
ラフティングをするためには、バンジージャンプをするのと同じように、どこかのラフティング企画に参加しなければならない。個人でゴムボートと浮き輪を持って行って、勝手に川下りをすれば、恐らく腐乱死体となって海にまで到達すること必至である。
バンフでは、非常に多くの会社がラフティングを催しており、そのコース、値段、時間などは多岐にわたっている。要予約。値段は、一人$50くらいが相場でしょう。かなりの時間ずっと下るから、結構安いと思うよ。
我々一行は、ラフティングをする前の日に、泊っていたBanff International Youth Hostelで、一つの会社のラフティングに参加することを予約していた。大抵の宿泊施設には沢山のラフティングのパンフレットが置いてある。それを見て、当然の如く電話で連絡をする。我々は全員、曲がりなりにも留学生だったが、電話での予約は、ユースホステルの無精ひげを生やしたワイルドなおっさんがしてくれた。助かった。
ラフティングの当日、我々の泊っていた宿まで迎えのバンが来た。長い距離を下るわけだから、近所の河原から出発というわけにはいかない。ラフティングの出発地点は、バンフ市街地から車で約3時間のKICKING HORSE RIVERの上流部だった。キッキング・ホース・リバーはカナディアン・ロッキーの合間をぬって流れる川で、その目を見張る素晴らしい景色とチャレンジングなホワイト・ウォーターの急流があることで世界的に有名なところです、と日本語で書かれたパンフレットに載っていた。名前からして大暴れしそうな川でしょう。馬が蹴っ飛ばすんだから。
出発地点に着くと、早速ウェット・ジャケットに着替えさせられた。そして、救命用具を装着させられた。これらの装備品はすべて貸してくれる。この値段もすべて参加費に含まれていた。着替えが終わると、我々7人の乗るボートの船頭を紹介された。名前は忘れたが、いかにもごつくて、頼り甲斐のありそうな大男だった。顔は日に焼けけおり、腕は熊のようで、ムキムキの胸筋で、ジャケットが張っていた。シュワルツェ君のような人だった。ボートに乗る前に、基本的な注意事項を教わり、それから乗り込んだ。出発地点の流れは緩やかで、そこで漕ぎ方や、幾つかの掛け声を覚えさせられた。すべて英語だったが、命懸けなのですぐに覚えた。中でも、危険が迫った時の掛け声の「Hold on !」は、ほぼ一瞬で覚えた。これは、ボートの横に付いているロープをしっかりと掴み、ボートの中で身をかがめる時の掛け声だ。いかにも緊迫感のある響きだ。その他、前に漕ぐ時、後ろに漕ぐ時の掛け声などを教わり、緩やかな流れを下った。
合図を覚えてしばらく経っても緩やかな流れのままだった。物凄い激流を下るイメージがあったので、我々は心密かに焦りはじめていた。そして、そのうちに、誰からともなく「このまま終わるってことはないよねえ」などという声が出てきた。船頭の大男はそんな我々の不安をよそに、一番後ろで力強く漕いでいた。「このおっさんは詐欺師じゃないか」などという不謹慎な言葉も漏れてきていた。
そんな当初の不安は、全く当たらなかった。そして、このとぼけたゴツ男の船頭が、実は凄い奴だということが分かった。時間が経つにつれ、流れは急になり、川幅は狭くなった。水をかぶるのは当たり前になり、ボートから振り落とされないようにしないと、危険だった。船頭は、後ろで大声を上げて指揮をするようになった。それでも、何度もボートが前後逆になり、その度に怪力の船頭はボートの向きを一人で直していた。そのパワーは計り知れないものがある。
ボートが進むにつれて、川の段差のあるところを漕ぐようになった。川はうねりながら、白い飛沫を立てていた。前方にそのようなポイントが近づくと、わくわくした。ジェットコースターなどとは、また別次元のスリルだ。船頭はあまりに急なところにボートが来ると、あの「Hold on !」という掛け声をかけた。この言葉には、条件反射的に身体が動くようになっていた。仲間も、これには反射的に動いていた。
ラフティング中、一度だけ危機があった。常にラフティングは危険なのだろうけど、あの船頭の大男も動揺するほどの危機があった。そのポイントでは、あまりの激流ゆえに船頭の声がクルーに届かなくなっていた。各クルーがめちゃくちゃに漕ぎ出してしまった。そのうち、大きな岩の間を通るようになり、危険になったので、船頭は慌てて「Hold on !」と叫んだ。これには皆で反応し、ボートの中に身を伏せた。ボートは荒波に揉まれ、クルクルと回転していた。その度にボートが岩にぶつかり、強い衝撃を受けた。怪力の船頭は一人で舵を取ろうと必死に闘っていた。僕はボートの中に身を伏せながら、ちらっと船頭を見てみた。それを見て驚いた。船頭が川の中に身を半分投げ出して、なにやら必死にもがいているのだ。どうやら、船頭の命のオールを離してしまったらしい。それを取ろうとしていたのだ。結局取れたが、危ないところだった。でも、実は予備のオールもきちんと持っていた。
途中、川の横を線路が走っている場所があり、たまたま僕らが下っている時に恐ろしく長い貨物列車が通った。列車の運転手は、僕らに向かって手を振り、汽笛を「ボボオオー」と鳴らしてくれた。嬉しくなってこちらも一生懸命手を振った。追い求めていたカナダの風景がそこにあった。

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